この制度の実務 福岡市ペロブスカイト太陽電池導入支援を申請する前に押さえること 福岡市ペロブスカイト太陽電池導入支援で何ができるか この補助金には「国補助採択型」と「試行的設置型」の2つのルートがあります。
国補助採択型は、国の「ペロブスカイト太陽電池の社会実装モデルの創出に向けた導入支援事業」に採択された市内法人が対象です。国補助を受けた後も事業者が自己負担しなければならない部分のうち、国補助対象経費の1/2を福岡市が追加で補助します。国の補助率が2/3であれば市の補助後の実質負担は対象経費の約1/6、国の補助率が3/4であれば約1/8まで圧縮できます。
試行的設置型は、国補助採択なしに、社会実装に向けた試みとして市内にペロブスカイト太陽電池を設置する法人が対象で、補助対象経費の1/2を補助します。この場合、使用する電池が国補助の対象設備またはNEDO等の「次世代太陽電池開発プロジェクト」採択事業者製であることが前提条件です。
補助上限は1,000万円、総予算は2,000万円と小規模です(2026年9月14日時点)。2027年1月29日の締切前でも予算が尽きた時点で受付が終了する可能性があります。
対象になる経費・ならない経費 経費区分の具体的な名称は根拠データに記載されていないため、詳細は公募要領で確認してください。
国補助採択型では、国の「ペロブスカイト太陽電池の社会実装モデルの創出に向けた導入支援事業」において補助対象と認められた経費のうち、事業者が自己負担する部分が市の補助の対象となります。国補助の対象外となる経費は市の補助対象にもならないと考えるのが自然ですが、具体的な範囲は公募要領で確認してください。
試行的設置型では、「実装に向けた試行的な設置に要する経費」が対象とされています。この場合も、使用する電池が要件を満たしていることが経費計上の前提条件です。
区分を問わず、市の交付決定前に発注・支出した費用は補助対象外となる可能性があります。経費が発生するタイミングには十分注意が必要です。詳細は公募要領で確認してください。
申請の要件と必要な書類 申請の要件は以下のとおりです(2026年9月14日時点)。
事業者要件:福岡市内に本社または支店等を有する法人であること。個人事業主は対象外です。国等(国・地方公共団体等)も対象外です。
設置要件:ペロブスカイト太陽電池を福岡市内に設置すること。
設備要件(試行的設置型のみ):使用する電池が国補助の対象設備、またはNEDO等の「次世代太陽電池開発プロジェクト」採択事業者が製造したものであること。調達予定の電池がこの要件を満たすかどうかを、申請前に製造事業者に確認しておく必要があります。
申請タイミング(国補助採択型のみ):国の採択・交付決定通知を取得した後でなければ、市への申請はできません。国の結果が出る前に市に申請することはできません。
提出が必要な書類の一覧は公募要領に記載されています。窓口は福岡市環境局脱炭素事業推進課です。書類の詳細は公募要領で確認してください。
申請から入金までの流れ 申請から補助金入金までの流れを区分ごとに示します。
国補助採択型の場合:
(1) 国の「ペロブスカイト太陽電池の社会実装モデルの創出に向けた導入支援事業」に申請し、採択・交付決定通知を受け取る。
(2) 国の交付決定通知を取得後、福岡市に交付申請書を提出する(受付締切:2027年1月29日)。
(3) 市の交付決定通知を受け取る。
(4) 市の交付決定後に工事・設置を実施する。市の交付決定前に発注・支出した費用は補助対象外となる可能性があるため、発注は交付決定後に行うこと。
(5) 事業完了後、実績報告書を市に提出する(期限:2027年3月12日)。
(6) 市が実績を確認後、補助金が交付される。
試行的設置型の場合:国の採択を待つ手順は不要ですが、(2)以降の手順は同様です。
実績報告期限の2027年3月12日を超過すると補助金が受けられなくなる可能性があります。施工完了のスケジュールをこの期限から逆算して組んでください。
ここで落ちる・ここで詰まる この制度で詰まりやすい箇所をまとめます。
予算の早期終了リスク:総予算は2,000万円です。上限1,000万円の案件が2件採択されれば予算が満額になります。2026年9月14日時点で公募中ですが、準備が整い次第すぐに申請してください。締切の2027年1月29日まで待つ必要はありません。
申請順序の誤り(国補助採択型):国の採択・交付決定通知の取得が市への申請の前提条件です。また、市の交付決定前に工事を発注した場合、その費用が補助対象外になる可能性があります。国補助採択→市申請→市交付決定→工事発注の順序を守ることが重要です。
個人事業主の申請不可:この補助金は法人のみが対象です。法人格のない事業者は申請できません。事前に要件を確認してください。
試行的設置型の電池要件の確認不足:使用する電池が国補助の対象設備またはNEDO等の「次世代太陽電池開発プロジェクト」採択事業者製でなければなりません。発注前に製造事業者に要件への適合を確認し、その証明となる書類を確保しておく必要があります。
実績報告期限の超過:実績報告期限は2027年3月12日です。工事の完了がこの期限に間に合わない場合、補助金を受けられない可能性があります。施工業者のスケジュールを早期に確認してください。
福岡市ペロブスカイト太陽電池導入支援のよくある質問Q. 個人事業主でも申請できますか? A. 申請できません。この補助金の対象は、福岡市内に本社または支店等を有する法人に限定されており、個人事業主は対象外と明記されています。法人格のない事業者は申請資格がなく、補助を受けることができません。なお、国等(国・地方公共団体等)も対象外です。
Q. 国補助に採択されていない場合でも申請できますか? A. 「試行的設置型」として申請できます。ただし、使用するペロブスカイト太陽電池が、国補助の対象設備またはNEDO等の「次世代太陽電池開発プロジェクト」採択事業者が製造したものであることが条件です。電池の調達先がこの要件を満たすかどうかを、申請前に製造事業者に確認してください。
Q. 工事を先に発注してから申請しても問題ありませんか? A. 問題があります。市の交付決定前に発注・支出した費用は補助対象外となる可能性があります。必ず市から交付決定通知を受け取った後に発注してください。交付決定前に着工すると、その経費が補助されないリスクがあります。詳細は公募要領で確認してください。
Q. 市の補助額はどのように計算しますか? A. 国補助採択型は「事業者が負担する国補助対象経費の1/2」が市の補助額です。国補助率が2/3なら対象経費×1/6、国補助率が3/4なら対象経費×1/8が目安です。試行的設置型は補助対象経費の1/2です。いずれも補助上限は1,000万円です(2026年9月14日時点)。
この解説は2026年9月14日時点の公募要領・掲載データにもとづきます。 申請前に必ず最新の公募要領で確認してください。